牧原先生のこのツイートは、ただただ、残念としか言いようがありません。

牧原先生のこのツイートは、ただただ、残念としか言いようがありません。
かつての自民党は、こんな言い訳をする政党ではありませんでした。
私が、内閣官房行革室の補佐時代、国家公務員制度改革基本法の原案を書きました(基本法ですので、半日で書き上げました。法案の作成自体は、それ程、難しくありません)。
問題は、その後の調整です。
渡辺喜美公務員制度改革担当大臣が表に立ち、安倍晋三前総理・塩崎恭久前官房長官が支え、法律を実現して頂きました。
法律が国会で成立した際、大臣が泣いておられましたが、私もテレビを見ながら泣きました。
当時、法案が通ったのは奇跡だと言われましたが、それを可能にしたのは、当時の自民党の先生方が血みどろになって反対派と戦ったからです。
公務員制度改革の時の反対派の強さは、今回の共同親権の比ではありませんでした。
大きな制度改革をする場合、既得権益を失う人々は何があろうと反対します。
もちろん反対派は、「自分の既得権益を奪うな」などとは言わず、美しい言葉で「いかに今の制度が良いのか。新しく提案されている制度が危険なのか」を語ります。
彼らが流す嘘をメディアも盛んに流し、国民の一部がそれを信じてしまうため、「国民の圧倒的多数が賛成」することなど、勿論、ありません。
しかし、当時、改革派の自民党の先生は、メディアの報道をうのみにする一部の国民からの誹謗中傷にもひるまず、国民の説得に邁進しました
その結果、国家公務員制度改革基本法という、当初、通るはずがないと考えられていた法律が成立したのです。
私が、22年間の役人生活で間近で見てきた自民党の政治家の多くは、そういう熱い方々でした。
そのような姿を見て来た私からすると、今回の牧原先生のツイートを見て「自民党は完全に終わったな」と思わざるをえません。
国民に支持してもらえるよう、メディアに出て、必死に説得にあたる努力を怠っていながら、「国民の圧倒的支持がなければ難しい」などと言い訳するような政治家は、失格だと思います。
なお、これは推測ですが、牧原先生にしても「国民の圧倒的多数の賛成」が得られるなどできないことは、分かっているはずです。
「絶対できないことの実現」を前提とする目標は、当然のことながら実現することはありません。
蓬莱の玉の枝を持ってきたら結婚するとかぐや姫に言われたら、それは「絶対に結婚しない」ということを意味するのと同じです。
では、なぜ、牧原先生は、こんな実現不可能な主張をされるのでしょうか?
それは一見「頑張っているように見える」からではないかと思います。
特に、子どもを奪われ、会うこともできない親たちに「自民党は一生懸命取り組んでいる」ポーズを示すことができます。
一方で、共同親権反対派には「安心してください。臨時国会に共同親権法案など提出しません。引き続き選挙の応援よろしく」と二枚舌を使えます。
こうすれば、共同親権賛成派と反対派の両方から票が得られます。
結局、牧原先生は、共同親権制を導入する気など全くないという事なんだと思います。
では、なぜ、牧原先生を始めとする自民党の先生方は、共同親権実現に反対なのでしょうか?
それは、牧原先生と同様の主張をされる先生方の経歴を見れば分かります。
牧原先生や牧原先生のツイートを擁護する自民党の先生方の多くは弁護士出身です。
そして、忘れてはならないのは、弁護士の中には、単独親権制を悪用し家族を解体することでお金を儲ける倫理感のない者が相当数いるということです。
社会正義の実現を使命とする弁護士が、そんなことをするはずがないと思う方は、是非、下記の動画を見てください。『親権はこども連れて出た瞬間に勝ちよ』『喧嘩ふっかけて、夫を怒らせて、声が大きくなったところで階段から転げ落ちろ』などと、弁護士が生々しいアドバイスをされています。

そこから推測されるのは、牧原先生方は、そのような倫理感を欠く弁護士達が牛耳っている日弁連の顔色を窺いつつ、万が一にも、本物の共同親権法が成立することがないよう、徹底的に法案を骨抜きにし、さらに、その成立を先延ばしにしようとしているのではないか、ということです。
(さすがに、そんなことはないと思いたいですが。。。)

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