内閣府主催の拉致問題啓発舞台劇「めぐみへの誓い―奪還―」を拝見しました。

内閣府主催の拉致問題啓発舞台劇「めぐみへの誓い―奪還―」を拝見しました。
劇中、北朝鮮に拉致された女の子が「戸田の花火大会、綺麗だったなぁ」と呟くシーンを見て、劇を直視できなくなりました。
拉致問題は我々埼玉県民にとっても極めて身近な問題である事を改めて感じました。
実は、私の卒業した埼玉県立浦和高校の先輩も、北朝鮮に拉致された可能性が高いと言われています。
池袋で失踪されています。
なお、この北朝鮮の拉致の問題と今、共同親権で話題となっている子どもの連れ去り問題とは密接な関係があります。
今から、12年前、米国のキャンベル国務次官補が、北朝鮮による拉致被害者家族会と会談した際、日本人による子の連れ去り問題と日本の単独親権制について言及し、「米国民にとって非常に大きな問題だ。北朝鮮による拉致問題とは性質が異なるが、ある日突然子どもを失った親の悲しみは共通する。米国は北朝鮮の拉致問題について強く関与するし今後も協力するが、並行的に子の親権の問題も考えていただきたい」と述べました。
そうしたところ、この発言に家族会が反発し「子の親権は夫婦間の問題で、拉致は国家的な犯罪だ。同一視するのは納得できない」と反論したと言います。
この発言で、拉致問題の解決が遠のいてしまったおそれがあります。
なぜなら、それ以降、アメリカ政府は北朝鮮問題に対し距離を取るようになったからです。その事を複数の米国政府高官から聞きました。
考えてみれば当たり前の話です。
もし、皆さんが、ある人から、「自分のこどもが誘拐された、助けてくれ」と言われて、その際に「実は私の子どもも誘拐されている。一緒に何とかしよう」と言ったと想像してみてください。
その際、そのある人から「お前の子どもの誘拐とうちの子の誘拐を一緒にするな!」と言われたらどうですか?
そのある人の誘拐された子どもを全力で救いたいと思いますか?
「勝手にやれば」と言う気持ちになるでしょう。
そして、そのような気持ちは、アメリカのみならず、多くの外国政府が、そのような冷ややかな目で日本を見ています。
北朝鮮の拉致問題を訴える前に、まずは日本が世界中から「子どもの拉致国家」と呼ばれている状況を何とかしろ。
と考えている訳です。
私は、離婚後共同親権制度をきちんと日本で導入しなければならないと思い活動していますが、それは、実は、北朝鮮に拉致された人々を救うためでもあると思い活動しています。
北朝鮮拉致問題と日本人による子どもの拉致問題は、極めて密接に関連しており、それぞれで活動している人達は、「一緒にするな!」と言わず、もう一つの拉致問題も是非調べて応援して欲しいと思います。
それが両方の拉致問題解決に繋がります。

asahi.com(朝日新聞社):米高官「子の親権問題、考えて」 拉致被害者家族が反発 – 北朝鮮関連

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